寿命を延ばすことができる方法があります

昔と比べて、様々な技術が発達してきました。 こういったカテゴリーの分野でも、例外ではありません。 とりわけ延命措置についての技術の発達は目覚ましいものがあります。 以前であれば絶対に助けることができなかった場合でも、現代の最先端の技術でなら助けることができることが多々あるのです。 ただ、医療技術の発達には、メリットばかりではなく、デメリットも生じます。 どのようなケースでも延命すればよい、と安易に考えるのは良くないのです。 もちろん捉え方というのは、本来、患者本人の意思を尊重して行わなければならないものです。 したがって、寿命の延命を希望していない本人については、延命しないのが本来の意味のはずです。 意識が戻らない状態に対しても寿命の延命措置を正確に施すことが可能になっている現在では、本人の意志をどのように確認するか、議論の必要が出てきています。 人間が生きるためには、栄養を摂ることが必要不可欠です。 日常生活が送れる人は、口から通常の食事を摂取しますが、口からの食事が不可能な人もいます。 その場合、このように現在行われる方法は胃瘻というものです。

患者・家族に説明しなければいけない寿命の意味

胃瘻というのは、おへその辺りをメスで開き、チューブを胃につなぐ手術のことです。 このチューブを通して、流動食を送り込むことになります。 従来の方法、すなわち鼻からチューブを挿入する方法は、あまり採用されなくなってきました。 顔の見た目の人相が悪くなってしまうことで、本人や家族から嫌がられるのです。 その点、胃瘻であれば、普段はチューブを隠しておくことができるため、美しい顔を維持することができるのです。 患者本人の寿命と尊厳の観点から、非常に有効な方法であると言えます。 しかし、あらゆる点でメリットばかりというわけではないのです。 どのような医療行為についても言えることですが、オペにもデメリットはあります。 手術を行う前に、医師などの現場のスタッフに詳しく説明を聞いておかなければなりません。 公的な機関の側でも、積極的にこの手法を勧めるのではなく、きちんとメリット・デメリット・寿命について時間をかけて説明した上で決断を求めなければならないのです。

現状では手術して寿命は1~2年が一般的です

デメリットとして挙げられるのは、まず費用の問題です。 経口摂取の作業自体は、それほど難しいものではないため、高額の費用がかかるわけではありません。 費用がかかってくるのは、いわば維持費に当たる部分です。 オペを行った後は、チューブを通して栄養を入れることになりますが、常にチューブ周辺、開いた傷周辺を清潔に保たなければなりません。 何か異変があっても、当事者自身はそれを速やかに伝えることができない状態ですから、医療機関のスタッフが常に見ている必要があります。 合計で900万円くらいはかかると言われています。 途中で支払えなくなるというのでは困りますから、手術前に、費用についても十分な説明が必要になります。 また、経口摂取のオペを施すのは延命のためですが、寿命は1年から2年くらいなのが一般的だということも忘れてはいけません。 寿命が大幅に長くなるというわけではないのです。 あくまでも、栄養を補助するための方法の1つとして胃瘻が採用されるに過ぎません。 余命が長くなると信じてこれに踏み切るというケースもありますから、医師が詳しく説明しているかどうかが問題になります。 いずれにせよ、現場スタッフと本人・家族との間でコミュニケーションがしっかり取れているかが大切なのです。 患者・家族が納得した上で手術を受けるのであれば、特に問題は生じないはずです。 ただ、胃瘻については、医療専門家の間でも様々な議論が続けられていることを知っておくべきです。 チューブを通して栄養を与えることによって寿命を延命するわけですが、この方法を行うことで生と死の境界線が曖昧になってしまうことは、今後の課題として残されています。

 胃瘻をすすめられたら【家族は見ておきましょう】


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