QOLを向上させる費用目的のケースやパターン

ご存知の方は既にいるかもしれませんが専門的な用語で胃瘻という医学的処置があります。 これは何らかの事情で食物や飲み物、医薬品などの摂取が口からできなくなってしまった場合に用いられる対処法です。 人為的に皮膚に穴を開けて胃までの道を作り、そこにチューブを通して直接食物や水分、医薬品を流入、投与するための処置のことを指します。 上部消化管の内視鏡の技術を用いて通路を作る技術が1980年代のアメリカで開発されて現代では広く普及しています。 内視鏡を適用するケースは限られていますが、まずは先天的な問題で経口摂取ができない例が挙げられます。 また後天的な怪我等で脳神経や口腔、咽頭、食道の機能が失われた状態や機能に障害が出てしまったようなケースもあります。 あるいはそれらの何らかの問題で飲み込むことが難しい嚥下障害がある状況です。 いずれにしてもこのオペを適用することで患者の生命維持に寄与します。 QOLを向上させる費用目的の達成が期待できるシチュエーションに行われます。 そのような費用や事情から次のようなケースではこれは適用されないことになっています。

処置を継続するにはどれ位の費用が必要か

たとえば老衰やがんの終末期の場合は単なる延命になってしまうため取りやめることになります。 又は本人や家族がこの技術による延命を拒否したパターンでも中止の条件に合致します。 あるいは胃や腸の機能的な問題で手術が適切ではないと判断されるケースも同じくです。 内視鏡、いわゆる専用のカメラが使用できない身体の状態の状況も適用外となります。 あとは稀なケースですが、妊娠中は危険なのでこのオペが行われません。 また、重症の患者がかなりの肥満で腹膜からこの部分までの距離が長いときも適用できないことになっています。 これらのいずれかに該当する時はこれを行わないか、中止となります。 この問題は現在も議論が続いています。 日本においては終末期患者や認知症や老衰の方にも積極的に実施されるようになりました。 その多くは安価なベッドに寝たきりの高齢者です。 しかしこのような対処により延命ができたとしても患者本人の尊厳を損なったり苦痛を大きくしてしまう可能性もあるのです。 このような問題が取り上げられるようになってからはこのトピックの議論も深まってきています。 この様な技術なのですが、気になる点としてはこの様なケアをし、継続していくことでどれだけの費用がかかるのかという点です。 答えから言ってしまえば手術そのものの費用はそれほど大きなものではありません。 介護が必要ではないという条件付であれば食費用がかかるのと同じようなものです。

トータルの費用は地域や病院によって大きく差があります

しかし胃瘻をしなければならないほど弱った状態になってしまったため、という条件化では少し状況が変わってきます。 この処置を行ういつつ在宅介護というのは極めて難しいというのが現実です。 そのため病院等の施設で面倒を見てもらうことを考えると1ヶ月あたりの費用としては10~20万円くらいはかかります。 医療保険等に入っていなければまかなうのが極めて難しいほど費用がかかってしまうものです。 この様な状態でどれくらい生きていけるのかはケースバイケースのため何ともいえません。 多くの家族に支えられて10年以上も自宅で過ごした高齢者もいますし、対処を始めて4ヶ月程度しか持たずに亡くなった方もいます。 どのような予後かは本当に人それぞれですので、執刀のオペをするのかしないのかを元気なうちから考えておくべきなのです。 最近では回復の見込めない病状を無理やり延命させるため出口の見えないトンネルの中に入るようであると形容する方もいます。 そのため無理をせずに成り行きに任せることもあるのです。 十分な話し合い無く、ある日突然に体を壊してしまったシチュエーションを考えてください。 果たして冷静な判断ができるでしょうか。 元気なうちから話し合い、いざという時の対応を検討しておかないと現実では無意味な延命に踏み切ることになってしまいます。

 胃瘻をすすめられたら【家族は見ておきましょう】


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